インプラント

インプラント治療を選択するデメリットとは?

インプラント治療が歯を失った時の確固たる治療として世に出てきた時はそれは画期的な治療であり、入れ歯で噛めない苦しみから開放してくれる唯一の方法でした。同時に、それまでのインプラントと呼ばれる不確実な治療が存在したことから、懐疑的な目を持って見られることも多い治療法でした。それからおよそ半世紀を経て、歯を失う=インプラントという選択肢は一般的になってきました。ここまで普及した一方ではインプラントの失敗や事故、訴訟例が明るみになってきています。ではインプラント治療を選択することで患者さんがデメリットになる事はあるのでしょうか?

治療の成功と失敗

残念ながらいかなる治療であれ、失敗は存在します。私たちは常に100%の成功を目指して努力していますが、結果が伴わなことが稀に存在するのも事実です。

インプラントの外科手術に伴う失敗

インプラント治療は外科手術を行いますので、その失敗が大きく返ってくる傾向があるのは事実でしょう。たとえば、以下のような失敗が挙げられます。

  • 骨を移植したが失敗、以前よりもさらに骨が少なくなってインプラント治療を断念した
  • インプラント手術で顎の中の神経を損傷して麻痺が残った
  • 上顎洞(副鼻腔)にインプラントが落ちてしまい追加の手術が必要になった

失敗は難易度と比例する

一般的には、複雑で難しい治療になればなるほど成功率は下がります。重度の歯周病、歯を喪失してから長い年月が経っている、腫瘍病変の後、交通事故など骨を大きく失うような経験があった場合は難しいのです。裏を返すと、大きく骨を失っているということは義歯を使うことも苦労されているということです。これはご本人しかわからないことですが、毎日の苦労をなんとか解決したい、そのためにリスクを背負って治療に臨まれるのです。私たち医療側も失敗のリスクを説明します。もしも失敗について触れないのであれば、その先生はお勧めできません。

インプラント治療は難易度の高い治療

ここまでは難易度が高い治療は失敗の可能性も高くなることを説明しましたが、一見難しくない様に見えても実は難しいという場合も存在します。緊張して麻酔が効きにくい、口が開かない、CT上と実際の骨に相違がある、骨の硬さによる削り方のアレンジなど医療側は常に120%の治療を提供する気持ちで行っていても障害が立ちはだかることは少なくありません。

インプラントでなければできないことがある

インプラント治療は難しく、失敗もあり得るという事を書いてきました。インプラント治療を敬遠される方もいるでしょう。難しい事はたくさんあります。それでもインプラントがここまで普及しているのは、得られるものの大きさと代わりがないからです。インプラントがなければ常に入れ歯を使わないといけない。人前で笑えない、外食ができない、大声で歌えない、歯ごたえのあるものが噛めない、これがずっと続くのです。もしくはどんどん悪くなる傾向があるのです。失敗を経験された人にとってはデメリットになりますが、そうでない多くの人にとっては福音の方がはるかに大きい治療と言えるでしょう。

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