患者さんとお話していると、インプラントと差し歯を混同していらっしゃることが時々あります。ではどう違うのでしょうか?
インプラントと差し歯の違い
インプラントと差し歯の決定的な違いは自分の歯が残っているかどうかです。差し歯は歯の根っこが残っていれば可能です。
インプラントとは
インプラント治療は「歯を失った時=歯を根っこからすべて抜歯した後」に歯根の代わりになるチタン製の人工歯根を骨内に埋めて人工的な歯を作る治療です。
差し歯とは
歯には頭の「歯冠」と根っこの「歯根」があります。虫歯が大きく進んで神経を取ると、歯根だけ残る形になります。この歯根に中に支柱を建てて、歯冠となる金属やセラミックの人工の歯を作るのが差し歯治療です。実は差し歯という治療は前述の支柱と人工歯が一体化したものであり、現在はほとんど行いません。今は支柱と人工歯を別々に作ります。時間が経って外れて来るときには支柱ごt外れますので、あたかも歯に支柱が刺さっているように見えます。これが今でも差し歯と表現される理由です。